振り返り

ガラス工芸を全く独学で始めた、無謀ともいえる15年前。「なんで始めたんですか?」って聞かれるけど、今となってはよく分からなかったりする。ただ頭の中には今の作品達の姿は当時から描けていて、始めるかどうかだけが大事だった気がする。とは言え、頭の中のイメージを形にするには技法も技量も全く無く、何から手をつけていいかも分からなかった。美術系の学校も出ていないので、誰も聞ける人は居なかったし。実験の様な事を繰り返して繰り返して、今の技法に辿り着いた。何を言っても後付けで胡散臭くなってしまうんですが、それが事実で、今も自分の世界の中を一人旅してる。
「理解してもらおう」というよりは、「分からない」を楽しんでもらいたいし、もし作品を手にしてもらうことになったら、僕のことは忘れて完全に自分のものにしてもらいたいと思う。[作者不明、年代不明]だけどなんか美しい…そんな風になれたら幸せだ。作品の価値は持っているその人にとってかけがえのないものであれば、それが最高。

1cmの宇宙 ガラス作家ナカダマサヒデ's Ownd

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